【小学校の支援級見学】息子と一緒に見た教室の雰囲気と感じたこと

小学校の支援級見学。授業の様子と子どもの反応 園・学校のこと
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来年、小学生になる年長の息子と一緒に、小学校の支援級を見学してきました。

息子は自閉症スペクトラムと診断されていますが、知的な遅れはありません。

そのため「なんで支援級を考えてるの?」と驚かれることもあります。

でも、支援級は「知的な遅れがある子のため」だけの場ではありません。
実際には、息子のように知的な遅れがない子でも、特性に応じて利用できる「自閉・情緒級」があります。(※学校によっては設置されていない場合もあります)

息子は、集団への不安が強く
慣れない場所では声が出にくくなる「場面緘黙」の特性もあります。

集団の場で不安そうな自閉症の息子

なので、
「少人数の中で、安心して過ごせる環境」
という視点で、就学先を考えてきました。

▷詳しい経緯はこちら

今回は、「支援級って実際どんな感じなの?」という視点で、 見学で感じたことや、当日の息子の様子をまとめました。

地域や学校によって多少の違いはあるかと思いますが、

同じように就学を考える時期のお子さんがいる方や、支援級の見学を検討されている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

学校到着~見学開始までの流れ

障害福祉課の職員さんが同席してくれたので、学校の玄関前で待ち合わせて一緒に学校へ入りました。教頭先生が出迎えて下さり、校長室へ通されました。

息子は、挨拶されても応えることなく、表情は硬め。
緊張している様子がありました。

自閉症の息子と支援級の見学をしに小学校へ行きました

見学前に、支援級についての冊子を渡され、簡単に説明を受けました。

支援級のクラスの数、先生の配置、今後の進学先などの話がありました。

▷ 詳しくはこちらの記事にまとめています
【小学校の支援級見学】先生との面談で聞けたこと・伝えたこと|我が家の場合

息子はその間、持ってきた図鑑を読んだり、ノートと鉛筆で絵を描いて落ち着いて過ごしていました。
持ち運び用のミニ図鑑などはオススメです。

▷ 持ち物や事前準備についてはこちら
【小学校の支援級見学】服装と持ち物まとめ|持って行ってよかったもの・後悔したこと

普通級の教室見学

支援級の見学の前に、普通級の教室見学をしました。

普通級は廊下から少しのぞくだけでした。
算数の授業で、みんな静かに授業を聞いていました。

補助の先生もいました。

「支援級の子が普通級で授業を受けるときは、できるだけ補助の先生が付きます」

とのことでした。

補助の先生が付くのは安心だと感じました。

息子の反応

私たちの姿に気づいた子が、手を振ってくれたりということがあったのですが
息子は私の後ろに隠れてしまいました。

しかし、見慣れない場で緊張もありつつも
興味はあるようで

「数字書いてたね」と笑顔で私に言いました。

支援級の見学

支援級の見学をする息子

少人数(自閉情緒級は1クラス5人)でクラス分けされていて、できるだけ同学年の子達で一緒の授業を受けられるようにしているとのことでした。
そのため、「自閉・情緒学級」の子だけでなく、知的障害の子が一緒に学ぶこともあるとのこと。

その中で2つの授業を見学することができました。

どちらも教室の中に入らせてくれたので、教室の後ろ側で授業の様子を見学しました。

1つめの教室(朝の会)

朝の会をやっていました。
先生1人に対して、子どもは3人。

支援級で独自にその子に合った夏休みの宿題を出したようで、子どもが頑張って取り組んだことに対し、先生がたくさん褒めていました。

このクラスでは、頑張ったときにシールを貯めていくポイント制度を取り入れていて、子供たちがそれをとても楽しみにしているようでした。

先生の暖かさと、生き生きしている子供たちの様子を感じました。

落ち着かない気持ちになったときに過ごす小部屋のような場所もありました。
不安が強くなった時や音が気になるときはそこで過ごせるという安心を感じました。

息子の反応

息子はニコニコとしていて、「シール貼るんだね」「〇〇のシールだって」と興味をもち、楽しそうに話していました。

なごやかな空気に息子も安心したんだろうなと思いました。

2つ目の教室(国語)

2つ目の教室の授業は「国語」でした。
先生1人に対して、子どもは4人。

私たちが教室に入った瞬間に、情緒が乱れたのか寝てしまう子がいました。
息子も、不安が大きくなると逃避なのか眠ってしまうときがあります。

支援級の先生は声掛けをしながらも、無理に取り組ませることはありませんでした。

授業内容は、「国語の教科書に載っているお話しを劇にして、動画に撮ってみんなで観る」ということをやっていました。

動画で撮る前に、みんなで配役を決めているところでした。

先生は、イラストを使って視覚的に説明をしていました。

人数が4人しかいないので、1人2~3役やることになるのですが、積極的に「やりたい!」と言う子と、自分からやりたがらない子といました。

先生は、やりたがらない子にも「〇〇ならできそうかな?」と無理のない範囲で優しく声掛けをしていました。

無理をさせずに、でも参加を促すという雰囲気が良いなと思いました。


また、色々なタイプの子がいますが、少人数なので先生の目が届き何かあってもフォローしやすい様子を感じました。
少人数ならではの、劇を動画に撮ってみんなで観るという活動も良かったです。

息子の反応

息子はこの教室でもニコニコしていました。
「寝てる子がいるね」「このお話し知ってる」と楽しそうに話していました。

学校内の見学

図書室や体育館なども見せて頂きました。

小学生の娘がスポーツをやっているため、よく一緒に学校の体育館には来ています。
なので、体育館に入ると「いつも来てるところだ」と安心した様子でした。

初めての場所は苦手だけど
慣れた場所というのは、安心感がある様子。

場に慣れるという視点からも
息子を連れて見学に行けて良かったなと感じます。

不安が強いと歩かなくなる息子ですが、今回の学校見学ではしっかり自分の足で歩いて見て回っていました。

学校への興味や楽しみな気持ちもあるのかなと感じました。

私が感じたこと・気づいたこと

教室の場所

今、支援級や通級を希望する人がどんどん増えているとのこと。
そのため、教室が足りなくなってきているようです。

普通級の近くに支援級の教室を配置したくても、それが難しくなってきているとのお話しがありました。

なので、学年によっては、普通級と支援級は離れていました。

また、1年生は通常は1階の教室ですが、支援級だけ1クラス2階になっていたりもしました。

普通級と交流する際など、距離があるのは少し不便だなと感じました。

教室の広さ

こちらも教室が足りなくなっている影響で、1つの教室をパーテーションで3つに区切ったりして使用していました。

それでも、各クラスの人数が少ないため、私はあまり気になりませんでした。

授業内容や先生の対応

子どもの特性に合わせて、視覚的に分かりやすいツールを使ったり、ご褒美シール制度を取り入れていたり、とても分かりやすく興味を持って取り組みやすいと感じました。

また、先生の目が行き届いていて、声掛けが優しかったのも良かったです。

安心できる環境

ここなら、息子を安心して通わせられる。
と感じました。

支援級の見学で笑顔の自閉症息子

1人1人に対応してくれる安心感がありました。

見た範囲では立ち歩いたり騒いだりしている子はいなくて、もしいたとしても、先生が上手く対応してくれるのではと感じました。

避難場所の小部屋もあったので、不安が強くなった時の落ち着く場所として良いと思いました。

まとめ

支援級を実際に見学をしてみて、不安が強くて緘黙な息子でも、ここなら大丈夫そうという安心を感じることができました。

暖かい雰囲気の少人数の中で、息子の良さを出していけるかもしれないという期待も出てきました。

息子も、思ったよりも笑顔で穏やかでした。

支援級ってどんなところだろう?と思う方はぜひ、実際に見学へ行って現場を見てみるのをオススメします。

次は、支援級見学へ行った時の先生との話し合いについて書いていきます。


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